カテゴリ

コラム

スタートアップ企業で働くことのメリットとデメリット(前編)

2020-03-26






近年のスタートアップの状況と、日本が見るべきスタートアップのチャンス

近年、我が国でもVC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、エンジェル投資家といったお金の出し手が増えてきたこと、アクセラレータプログラムなどの事業支援の体制が充実してきたこと、人材紹介会社がスタートアップ企業向けの人材紹介サービスに力を入れ始めたこと等により、スタートアップ業界が盛り上がってきています。資源もなく、若年層の人口を中心として人口が減少している我が国において、新たな事業を創出しグローバルで生き残っていくためには、スタートアップ業界が活性化することは望ましく、またそうあるべき流れでしょう。

 しかし実際にスタートアップ企業と話していると、現場ではまだまだ人が足りないように思います。事業の土台はできており、お金も集まっている、ただ人が足りないがゆえに思い描いているスピードで事業を加速させることができない・・・、このようなスタートアップ企業がたくさんあります。

では、どうやったらもっとたくさんの人たちがスタートアップ企業に関心を持ち、そして飛び込んできてくれるのでしょうか。 一般的な比較として大企業と比較した場合、スタートアップ業界の魅力は以下のように捉えられていると思われます。

スタートアップで働くメリット

①若いうちから裁量をもって大きな仕事ができる

②会社の成長を中から体感できる

③世の中に今までなかった新しいサービス、技術を生み出すことができる

④ストックオプションをもらうことで、上場等の暁には大きな報酬を手にすることができる

有償ストックオプション信託によってより高いインセンティブを得ることが可能

上記のすべてもしくは大部分を満たしているスタートアップ企業は世の中にたくさんあります。特に④のストックオプションについては、プルータス・コンサルティングが開発した有償ストックオプション信託(ある媒体では冷凍保存型のストックオプションと紹介される)により、設立当初に発行した有償ストックオプションを発行後(例えば3年後とか)に付与することもできます。通常のストックオプションは付与時に在籍していないともらえませんが、信託を使うことにより発行後に付与することが可能となりました。このスキームにより、スタートアップ業界に入る有望な人材は、最初から大きな含み益を持った状態の、より高いインセンティブを手にすることができるようになりました。  このようにスタートアップ企業には、一般の大企業では得ることのできない魅力的な経験やインセンティブを手にすることのできる可能性で満ち溢れています。是非、多くの方にスタートアップ企業への就職・転職も選択肢に入れて頂きたいと思います。

ただここまでは良いことばかり書いていますが、このコラムを書きながら、「そうは言ってもスタートアップ企業で働くことのデメリットもあるよね、そこをしっかりと考えないとダメなんじゃない?」という声が聞こえてきます。その通りです。個人的にはむしろその部分の考察・検討が重要だと思っています。次号はこの部分を書いてみたいと思います。

※有償ストックオプション信託について、もっと聞きたい方は以下までご連絡ください。

トップページ

この記事の執筆者

MonzawaShin

前の記事へ

次の記事へ

関連記事